布団をダニの好む環境にしないためには、こまめに干すことが大切なことは確かですが、干すだけでは実は不十分なのです。

ダニやハウスダストをお布団から取り除くには、布団を干した後の手入れも非常に重要なのです。

布団のダニは干せば取り除けると思うのは間違いです。布団を干すだけでは、ダニはお布団の外に出ていってはくれません。

それどころか、お布団を干すことによって逆にダニやハウスダストが表面に浮き出てしまう恐れがあるのです。

この状態で、アレルギーの子が寝てしまうと、口や鼻からたくさんのアレルゲンを吸い込んでしまい、アレルギー症状を起こす恐れがあるのです。

干した後のケアで、絶対にしてはいけないとは「布団たたきでお布団をはたく」ことです。

これをやると、布団の中のダニの死骸やフンを砕いて拡散させてしまうだけでなく、布団の中綿も傷めてしまうことにもなりかねません。

どうしても布団たたきを使いたい場合は、布団を取り込む前に表面のチリやホコリを軽く払う役割程度に使うにとどめましょう。

次に大切なことは、布団を取り込んだ後は、必ず布団の表面に掃除機をかけることです。裏と表両方に掃除機をかけることが大切です。ダニの死骸やフンが布団の表面に浮き出てくる可能性があるからです。

梅雨などで布団がまったく干せないときは、この掃除機がけをするだけでもアレルギー対策になりますので、できれば週に1回はすることをおすすめします。

布団にどんなに丁寧に掃除機をかけても、繊維の奥に入り込んでしまったダニを完全に取り除くことはしいですが、布団の表面のダニやハウスダストを取るだけでも、アレルギーの症状は随分と軽くなります。

さいごに、取り込んだ布団はすぐに押入れに入れないことが大切です。

天日干ししたお布団はしばらく温かいですから、この状態のままお布団を押入れに入れてしまったら、また、温かいところが好きなダニの楽園を作ってしまうことになります。

このため、取り込んだ布団はしばらく部屋に置いたままにして、冷ましてから押入れに入れましょう。

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